お知らせ
【導入事例】ICTが苦手な先生がデジタル教材で授業を変えるまで
教室のあちこちから「できた!」の声が響きます。
iPadを手に、子どもたちが互いにアイデアを見せ合う光景は、この小学校の日常となりました。


GIGAスクール後の課題:「どう使うか」に悩む現場へ
GIGAスクール構想によって、子どもたち一人ひとりにコンピュータが行き渡った今、次に問われるのは「どう使うか」ということです。
「端末は配られたけれど、授業でどう活用すればいいか分からない...」
この小学校でも、iPadを支給された当初、同じような悩みを抱えていました。
本記事では、そんな現場の悩みが、私たちのデジタル教材導入を通してどのように解決され、授業に大きな変化をもたらしたのかをご紹介します。特に、導入の中心となった一人の先生のストーリーに迫ります。
事例校紹介:ICTに不安を抱えていた岸本先生が授業を変えるまで
今回ご紹介するのは、大阪府にある利晶学園小学校です。
この学校では、4年前から本格的にICT教育の取り組みを進め、私たちの教材を授業の一環として活用されています。中でも、中心的な役割を担っているのが、3年生を担当している岸本 祥一郎(きしもと しょういちろう)先生です。


1. 不得意だったからこそ共感できた「楽しさ」
今でこそ、「ICTの授業が大好き」と話す岸本先生ですが、最初からそうだった訳ではありませんでした。元々、社会科を担当していた先生は、デジタル教材どころかパソコン操作そのものに苦手意識を持っていたと言います。
そんな先生が、テックパークの教材を見た第一印象は、「楽しそう!やってみたい!」だったそうです。
しかし「楽しそうという気持ちはあったものの、いざ授業でやるのはやはり不安でした。操作に戸惑いがある私が、子どもたちに教えられるのだろうか」との思いもあったそうです。
2. 「好きになる」に特化したテックパークの教材
プログラミング、デジタルデザイン、3DCG、ワークスペースなど。さまざまなコンテンツがありますが、すべてに共通しているのは「楽しい」という体験です。
- (例)遊び感覚で基本操作を覚える:「ドラッグ&ドロップ」「右クリック」といった専門用語。大人には当たり前でも、子どもたちには初めての言葉です。テックパークの教材では、これらの操作を楽しく習得できるように設計しています。



- (例)一人ひとりの個性が輝く作品づくり:同じ課題でも、100人いれば100通りの作品が生まれます。子どもたちの個性を活かせる自由度を持たせることで、「自分だけの作品」を作る喜びを感じられます。これが、主体的な学びへとつながっていきます。



数ある教材の中で岸本先生が特に気に入ったのは、「はじめてのDTM(デスクトップミュージック)」と「城をつくろう!」です。
- 「はじめてのDTM」: 現代の音楽制作を体験でき、音楽発表会の課題曲アレンジにも活用されました。先生は「経験がなかったからこそ、新鮮な気持ちで授業ができた」と、ご自身の学びにもなった点を挙げます。



- 「城をつくろう!」: 社会科見学と連携し、3DCGで大阪城を再現。先生は「自分の目で見て感じたものをICTで具現化でき、社会科とICTの効果的なコラボレーションを実感した」と、その成果を語っています。



「なぜ教科書に沿っていないのか?」
ここで大切なことがあります。教材は、あえて特定の授業内容に沿ったものにはしていません。これは、まずは「使い方」を理解し、「ICTって楽しい!」と感じてもらうことを最優先しているためです。
この「好きになる」という目的が、良い方向に作用しました。
効果と変化:先生の「ワクワク」が生徒と学校全体を変えた
岸本先生は、まず自らが教材の使い方を理解し、その「知らなかったことを知った時のワクワクドキドキ」を子どもたちに伝えようとしました。
1. 生徒たちの学びが「点」から「線」へ
ICTを好きになった子どもたちは、自然とパソコンを他の教科や課題でも活用するようになります。今では、授業で学んだことをスライドにまとめたり、課題作りに挑戦することはもちろん、夏休みの自由研究では、初めてICTを使った作品を仕上げてくる児童も現れました。



2. 「先生が変わる」ことが学校を変える
もちろん、最初からすべての先生が積極的だったわけではありません。ICT活用に戸惑いを持つ先生がいるのも当然のことです。
テックパークでは、教材提供だけでなく、教員向けにオンラインで教材の使い方講座も提供しています。「最初は講習で習ったことをそのまま真似するだけで授業として成り立ちました。その小さな成功体験が、不安を少しずつ自信へと変えてくれました。」



岸本先生の「ワクワクを伝えたい」という姿勢に刺激を受け、他の先生方も次第に教材に興味を持ち始め、利晶学園小学校では「テクノロジー学習を学校の特色として打ち出そう」という方針のもと、学校全体にICT活用の輪が広がっていきました。
導入の成果:先生の言葉が示す劇的な変化
教材を導入して3年目頃から、学校全体へのICT活用が浸透したことを実感しています。そして、岸本先生は、この取り組みで「一番変わったのは、学校でも子供でもなく、私自身」だと話します。
「私が変わったから、関わる先生も変わり、子ども達も変わっていく。この広がっていく実感が何よりも嬉しいです。ICTを活用できるようになり、自分の世界が広がったと感じています。」
この言葉に、すべてが込められていると感じました。
デジタル教材は、単なるツールではありません。先生の自信を育て、モチベーションを高め、結果として学校全体の教育の質を向上させる力を持っています。
あなたも、きっと変われる
利晶学園小学校の岸本先生の取り組みを通して、私たちが確信したことがあります。「ICTが苦手」は、乗り越えられる。そして、それを乗り越えた先生が、子どもたちの学びを大きく変えていく。
もし今、あなたが「どう活用すればいいかわからない」と悩んでいるなら、それは決してあなただけではありません。多くの先生が、同じ不安を抱えています。そして、一歩踏み出すことで、変わっていった先生たちがいます。
テックパークの教材とサポートは、小学校だけでなく、幼稚園から大学まで幅広く対応しています。授業の現場に合わせたサポートで、先生方の不安を解消し、子どもたちの学びをさらに豊かにするお手伝いをします。不安を自信に変えて、子どもたちと一緒に「できた!」の喜びを分かち合いませんか?
まずは一度、お気軽にご相談ください。
参考リンク:
利晶学園校長先生のブログ:https://www.rishogakuen.ed.jp/primary/cms/principal_blog/
利晶学園小学校公式サイト:https://www.rishogakuen.ed.jp/primary/
