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お知らせ

自治体職員向け生成AI入門ワークショップ:Microsoft 365 Copilotを「日常の活用」から楽しみながら学ぶ研修アプローチ

自治体DXの成功は、複雑なシステムの実装以上に、現場一人ひとりの「まずは触ってみよう」という好奇心の醸成にかかっています。


先日、福岡市中央区役所の職員向けに、Microsoft 365のAIアシスタント「Copilot」の入門研修を実施しました。

この研修で私たちが最も重視したのは、AIを特別な技術としてではなく、日々の生活を支える身近なパートナーとして捉え直していただくことです。そのため、あえて業務活用を急がず、日常生活での活用を入り口にしました。 「未知のツールへの心理的ハードル」をどう取り払い、業務への意欲に繋げたのか。その具体的な橋渡しの手法と、当日の様子を紹介します。

研修のコンセプト:「日常生活」から入る理由

AIの導入において担当者が最も懸念するのは、システムやソフトウェアを整備しても、現場から「操作が難しそう」「また新しい仕事が増えた」と敬遠され、十分に活用されないことではないでしょうか。

そこで本研修では、まず誰にとっても身近な「日常のサポート」としてAIを活用する体験を入り口に据えました。

あえて業務から離れたテーマを設定した狙いは、「失敗への不安」を「発見の楽しさ」へ転換することです。日常の困りごとであれば、正解を気にせず試行錯誤でき、その過程で、プロンプト(AIヘの指示・問いかけ・話しかけ方)を工夫するコツも自然に掴むことができます。
「まずは生活の一部として使ってみる」というステップを通じ、AIを特別な技術ではなく、自分を助けてくれる助っ人として解きほぐすことを目指しました。

当日の様子:Copilot体験の具体的内容

会場では、各業務でDXを牽引する「DX推進リーダー」の皆様に各グループへ入っていただきました。リーダーが近くにいることで、操作に迷ってもすぐに相談できる和やかな雰囲気でワークが進みました。

体験の時間は「大切な人へのプレゼントを考える」「週末の旅行計画を立てる」「言葉からイラストを作る」など、遊び心のあるテーマからスタート。
これらのワークを通じ、AIへの具体的な指示の出し方を体験していただきました。 「仕事の道具」と身構える前に「便利なパートナー」として触れてみる会場のあちこちで「おぉ、すごい!」と驚きの声が上がり、慎重だった職員の皆様の表情がみるみる好奇心に変わっていく様子が印象的でした。

(グループで使い方を共有する様子) 
(スマホを使った参加者もいました)

応用への橋渡し:現場の「生の声」で伝える活用術

日常生活での活用を通じてCopilotの操作に慣れ、会場が活気に包まれたタイミングで、次へのステップとして「業務への応用」を提示しました。

ここでのポイントは、私たちから一方的に話すのではなく、現場のDX推進リーダーにバトンタッチしたことです。同じ現場で働く仲間が、自身の業務でどうCopilotを使いこなしているか、具体的な実践事例をその場で紹介していただきました。身近なロールモデルによる紹介は、参加者の皆様にも非常に響いたようです。「これなら自分の業務にも使えるかも」というイメージが一気に広がるのを感じました。

あわせて、役所として欠かせないセキュリティについても、福岡市独自のガイドラインに沿って解説。「正しく使う」ための土台も丁寧に整えました。

(DX推進リーダーによる業務活用事例紹介の様子)
(AIを使用する際の注意点を紹介)

実施後の手応えと、これから

アンケートでは「初心者にも分かりやすく、楽しく学べた」「旅行プランの例でAIとの会話のコツが理解できた」と多くの前向きな声をいただきました。 研修の終わりには「AIは難しい」という先入観が消え、会場全体が「次はこれを試したい」というエネルギーに満ちていました。デジタルを遠く感じていた方ほど、一度コツを掴むと柔軟にアイデアを広げていくことができる。その姿に、導入初期における「入り口のデザイン」の重要性を改めて実感しました。

今回の研修はあくまでスタート地点。今後はこの好奇心を、実業務の成果へ繋げるステップアップ研修も計画しています。 もし「職員への浸透」に悩まれている担当者の方がいれば、まずは業務効率化を急ぐ前に、一緒に「遊び、楽しむ」時間を作ってみてください。その小さな一歩が、組織を変える大きな原動力になると信じています。

(参加者同士で結果を共有する様子)
(研修の最後は発表会を開催)

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